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銀行は提出された事業計画をどう評価するか?~DCFディスカウントキャッシュフロー法

銀行はどのような事業計画を評価するか?

銀行に融資をお願いする時に、必ずと言っていいほど提出が求められるのが「事業計画書」です。では、銀行は事業計画書をどのように評価するのでしょうか?

日本公認会計士協会から次のような留意事項が公表されています。
「銀行等金融機関において貸倒引当金の計上方法としてキャッシュ・フロー見積法(DCF法)が採用されている場合の監査上の留意事項」
平成15年2月24日公表で11年前のものですが、今でも活用されてます。

次のように書かれてます。

再建計画等に基づく将来キャッシュ・フローの見積り
貸出条件の緩和は、債務者における再建計画等に基づいて実施される場合が多いが、再建計画等が合理的で十分に達成が可能であると認められる前提、仮定及びシナリオに基づいたものであれば、原則として合理的なキャッシュ・フローの見積りであると考えられる。しかし、長期の再建計画等は、合理的で十分に達成が可能であると認められる場合であっても、本質的に不確実性が高いことから、キャッシュ・フローの見積りの妥当性についてはより慎重な判断を要する。したがって、長期に亘る将来のキャッシュ・フローの見積りについては、合理的かつ客観的な証拠に基づく明確な反証がない限り、キャッシュ・フローの見積りに対して必要な調整(注)を行い、将来の不確実性を反映させる必要がある。
(注)本報告書におけるキャッシュ・フローの見積りに対する必要な調整とは、将来キャッシュ・フローの減額、将来キャッシュ・フロー見積期間の短縮、複数シナリオの設定、各シナリオの発生確率やシナリオの内容自体について不確実性の度合いを合理的かつ客観的な証拠に基づき反映させること等を意味する。

長くて分かりにくい文章ですね。簡単に説明すると、銀行は、事業計画書の妥当性を審査しなさい。また現在のお金の価値と将来のお金の価値は異なるので、その点も考慮(ディスカウントキャッシュフローDCF)しなさいということですね。

今の100円と50年前、1960年の100円の価値は当然違います。だから、今の100円と10年後の100円は違うから、考慮に入れてください。ということです。

特に債務超過。銀行の自己査定区分で要注意先や破綻懸念先となってる場合にはより慎重に銀行は事業計画書を評価することになります。

税理士向けにディスカウントキャッシュフローについて説明したDVDが税務研究会から発売されています。
DVDについて、目次やサンプル動画もあります。こちらからどうぞ。

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2014年5月23日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:経営計画

中小企業が利用しやすい設備投資減税とは?

【質問1】新たに機械装置を導入しようと思います。税制上の優遇措置はありますか

中小企業投資促進税制があります。

【回答】中小企業が事業のために一定の機械装置などを取得したときは、中小企業投資促進税制を適用できる場合があります。この制度は、通常の減価償却費に加えて、取得価額の30%の特別償却、または取得価額の7%の税額控除(資本金等3.000万円以下の法人のみ)のどちらかの優遇措置を受けることで税負担を軽減することができます。


ほとんどの業種で利用できる制度ですが、対象となる資産は一定金額以上の新品のもので、成29年3月31日までに国内で事業に使用したものです。(図表2)

(図表1)どちらかを選択適用することができます。
中小企業投資促進税制


(図表2)企業投資促進税制の適用対象となる資産(新品に限る)
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【質問2】中小企業投資促進税制の上乗せ措置

税制改正で、生産性を上げるために新たな設備を導入した場合に、上記【質問1】の中小企業投資促進税制の適用に加え、さらに税負担を軽減できる制度ができたそうですが、どのような制度ですか?

【回答2】
平成26年度の税制改正において、中小企業が生産性をあげるために先端設備等を導入する場合に、中小企業投資促進税制の減税措置に上乗せして税負担を軽減できる措置が追加され、一定の要件のもと、即時償却や10%の税額控除を受けることができます。


(図表3)中小企業投資促進税制の上乗せ措置(どちらかを選択適用)
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上乗せ措置は、中小企業投資促進税制の対象設備のうち、平成26年1月20日以降に取得した生産性を向上させる先端設備や生産ライン等の改善のための設備が対象になります。


(図表4)上乗せ措置の対象となる設備
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【参考】中小企業の少額減価償却資産の損金算入の特例が2年間延長されました

青色申告である中小企業、個人事業者が、パソコンやエアコン、応接セットなどの少額な減価償却資産を取得した場合に、一定の要件のもと全額を損金算入(即時償却)することができる特例の適用期限が平成28年3月31日までに延長されました。


この特例は、対象となる設備の種類に制限はなく、中古品でも適用が可能です。ただし、取得価額が30万円未満の資産(-事業年度において取得価額の合計額が300万円まで)が対象です。

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2014年5月22日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:税金

毎日、自社で会計記帳の方が利益が高い傾向にある?

業績の良い会社はきちんと会計記帳を自社でつけているケースが多い

毎日のように会計記帳をつけるのは確かに面倒です。
経理に時間をかけるのなら、売上や利益を伸ばす方にもっと力をいれたいという気持ちが経営者にあるのも事実です。



私は経営者に次のように伝えています。

売上や利益を伸ばしたいのであれば、余計、毎日の記帳が大切になるんです。

なぜ会計記帳を自社でつけると利益が高いのか?

不思議なことに私の知ってる業績の良い会社は、きちんと記帳ができている会社が多いのです。
これには、次のことが考えられます。

自社で毎日記帳して、月次決算をすれば最新の業績が早くわかるので、何か問題があれば、すぐに手を打つことができます。

(社長の言い分)でも、最近は入力が遅れがちなんです

経理は妻に担当してもらっているのですが、仕事の方が忙しくて、ついつい後回しにしてしまいがちのようです。数カ月分をまとめて記帳すると、記帳の漏れや間違いなどが起こりやすくなりますし、現金残高があわないのではありませんか?この間も、売上の請求漏れが1件ありました。現金残高はいつもあわなくて、苦労しています。

現金の残高合わせは最初のうちはなかなか合わず、苦労するものです。毎日やっているうちにだんだん合うようになります。毎日の現金残高合わせが習慣化してくれと、経費支払の記帳漏れなども発見できるようになります。

毎日の記帳は現金残高合わせから

毎日の締め後に、金庫内の現金を数えて、実際の有り高と帳簿の残高が一致するかどうかを確かめます。

※金種表(現金収支日報)を作って、誰が数えたかもわかるようにしておきます。

例えば次のような会話が現場で交わされます。


(税理士)経営者に今年前半は売上が去年より落ちていますね。その原因をどのようにお考えですか。

(経営者)私に思い当たることもあるのですが、忙しくてなかなか、原因を考える時間がありません。

(税理士)売上が落ちている原因を考えるときにも、自社の会計データが一番良い材料になります。最新の会計データを読めれば、経営判断も合理的で的確になります。

(経営者)私は仕事一筋できたので、実は数字が苦手なんです。もちろん、売上や仕入額の変化は分かりますが、難しいことは税理士にお任せしたいと思っていました。

(税理士)自社の会計データを読めるようになることは、経営者にとって、絶対必要なことです。慣れれば難しいことではありません。税理士も理解できるようお手伝いします。

(経営者)少しずつでも教えてもらえれば助かります。私も本当は、数字がもっと読めるようになりたいと考えていたんです。

(税理士)「会計で会社を強くする」ことが税理士の願いです。「財務経営力の強化」といって、国も中小企業施策の中で推奨しています。

毎日の正しい記帳に裏付けられた決算書は信頼性が高い

(税理士)実はきちんと記帳がされた会計データに基づいた試算表や決算書は、金融機関から評価されるのです。
社長さんに、自社の経営内容を金融機関に説明できるようになったいただくことが、税理士の目標です。

(経営者)わかりました。よろしくお願いします。

2012年に記帳代行か自社記帳かで利益がどのくらい出ているのか比較検討した税理士がいます。データをお見せできないのが残念ですが、利益額は2倍以上の差がでました。もちろん、自社記帳の方が利益額が大きいのは言うまでもありません。

まとめ

  • 売上の計上漏れの発見や仕入価格の変動、経費の増加などがわかる。
  • 直近の売上や利益がわかる。
  • 現金、預金、売掛金などの資産や借入金なと負債の状況がわかる。
  • 予算と実際の数値を比較することで、経営課題を早期に発見し、対策を立てることができる。

実は自社の会計記帳は弊社ではかなり簡略化できます。仕訳の記帳など難しい概念はなるべく伝えません。家計簿感覚でexcelに入力してもらい、それを会計ソフトに取り込んでます。現金の残高合わせ以外には自動記帳に頼っているのです。例えばクラウド型会計ソフトfreee(フリー)なら、預金の入出金は自動記帳です。

売上管理なども会計ソフトと別システムを使っている会社が多いと思います。この売上計上もcsvで取り込むことができます。

弊社では、出張旅費精算のテンプレートをExcelで提供し、マクロを利用して会計ソフトへの取り込みを実現させてます。

つまり、会計記帳にかかる時間を大幅に削減することができます。




裏ワザで、TKCのFX2も預金の入出金残高がexcelであれば、FX2でcsv取り込みができます。初期設定が少し面倒で、会社ごとにカスタマイズも必要ですが、可能なんです。興味のある方は直接私にきいてください。

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2014年5月21日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:売上拡大 税金

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